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勘(カン)

2020年4月20日

自分が使っている「勘」の意味は二つあります。ひとつは「感覚がいい」で、もう一つは「ひらめきや直感的な予測」です。
「感覚がいい」っていうのは、理解力や発想がいいとか、運動神経がいいとか、そんな感じで使っています。
もう一つの「ひらめきや直感的な予測」というのは、まさに「カン」です。未経験や不明なことに関して予想するような意味で使っています。

その僕の「カン」が最近は相当鈍ってきたようです。
20代のころに「カン」を頼ってもっとも大きな決断をしたのは「就職」でした。家業は呉服屋なんですが、当時は呉服業界全体が衰退産業になっていて、一生をかける仕事になるのかどうかと思いましたが「なんかいけそう」と思ってカンで飛び込みました。無事にまだきものの仕事を続けているということはカンは当たったのだと思います。自分なりに一生懸命にやりましたが、それよりも自分の性格や実力では合っていた業界だったかもしれません。
30代のころは会社を成長させようと必死でした。上司もいないし、知らないことだらけ、しかもまだ経験が浅いので何が正しいかわからず、知識は本を読むか、周囲の会社を見たり聞いたりして想像して判断していました。ほとんどカンです。
40代になってくると、ある程度経験も積み、知恵もついてきて、41歳のときにきもの館という展示場を建てたときはカンが大きかったですが、それ以降はカンに頼るよりも経験に頼ることのほうが多くなってきた気がします。
若い時は経験20%、カン80%かな。今は経験80%、カン20%ぐらいになってしまっているんだろうか・・・
年を取ってくるとカンが鈍るのでしょうか。最近ほぼ全部外れです。異常です。
じっさい、自分が「これ」と思ったことがよく外れる・・・いや、外れているかどうかもわからない。
ほんとにそろそろやばいな・・・
コロナの影響で自粛・自粛ですが、コロナが収束してもコロナ以前とは全く別の世界になっている気がする。今の時期にいろんなことを変化させないと生き残れない。このカンは当たっているような・・・気がする。
外れてほしいけど・・・