2021年10月28日
みなさま、こんにちは!
ひんやりした気候で気持ちがいいですね。緊急事態も解除になり少しほっとしたような気持ちです。
先日、いつもお世話になっております方のご縁で松竹座へ歌舞伎を観に行かせていただきました。
演目はGOEMON、世紀の大盗賊 石川五右衛門を片岡愛之助さんが演じる新作歌舞伎です。
座席は半分ほどに制限されていましたがかえって見やすく、館内もゆったりと過ごせました。ただ、館内の飲食は禁止でしたので幕間に座席でお弁当を食べたりはできませんでした。今回は今井翼さんも出演され、フラメンコとの和洋コラボレーションの創作歌舞伎ということでお若いお客様や、きっとフラメンコを習ってらっしゃるのだろうモダンな方も多くいらっしゃいました。もちろん歌舞伎ですので着物の方もいらっしゃって客席も和洋コラボです。
私も当日までは着物で行く気満々でしたが諸事情により断念。残念。せめてコーデだけでもご覧ください。石川五右衛門ということできっと勢いのある演目かなと思い黒地の小紋でキリっとした着こなしにしようと思いました。そして歌舞伎観劇に締めていきたいとずっと思っていた隈取のお柄の帯を合わせようと思っていたんです!そして大島のたたき染めの羽織で秋色コーデを楽しみにしていました。
いつか歌舞伎を観に行く時に締めたいと思っていた隈取の帯。今回何度も見得をする場面があってほんとにピッタリだったのになぁと残念です。
さて、お話の方は奇想天外、五右衛門はスペイン人の宣教師と、明智光秀の側近だった父を持つ石田局との間のハーフという設定。オープニングはスペイン人宣教師の今井翼くんのミサのシーンから。吉弥さん演じる石田局の登場で「あ、歌舞伎だったよね」と思い出します。もう翼くんの顔の小ささが異次元で、異国の人だもんと妙に納得。二人の間に生まれた友市(五右衛門の幼名)役の子役の子がものすごく可愛い!そして成長して大きくなった友市は五右衛門という大泥棒になって登場。ハーフということで茶髪の五右衛門頭の愛之助さんです。
五右衛門が大泥棒というのは漠然と知っていましたが、今回調べてみたらほんとに秀吉の時代の大泥棒で秀吉の命を狙ったということで三条河原で釜炒りの刑に処されました。そのことはイエズス会の宣教師の記述に残されているのだそうです。お話の中では出雲阿国(壱太郎さん)が秀吉に気に入られ五右衛門が奪い返して連れ去ると、同じく思いを寄せる名古屋山三(吉弥さん。一幕は女形、二幕は立役で登場)と三角関係になるのですけどこれも調べてみたら名古屋山三の妻は出雲阿国と言われていて二人ともが歌舞伎の祖とされているのだそうです。わー、記録に残っている史実をもとに創作するお話って本当に面白くてロマンがありますねー!
それより何より、歌舞伎とフラメンコの和洋コラボです!一幕より二幕のコラボレーションは本当に素晴らしかったです。哀愁を感じるカンテと呼ばれるフラメンコ独特の歌とギター、そして翼くんのフラメンコから幕開き、五右衛門や阿国たち歌舞伎役者さんたちの立ち回りや見得、三味線と謡、ギターとカンテ、フラメンコの独特のリズムが殺陣のシーンに入り込むところも見応えがあります。本当に素晴らしかったです。
翼くんのフラメンコ、凄くかっこよかったです。スペインに留学し、スペイン文化特使になっているそうです。翼くんは宣教師だけでなく五右衛門と伊賀で忍術の修行を共に積んだ幼馴染みとしても出演。その時には白塗りの袴姿で歌舞伎調のせりふ回しに見得もされて歌舞伎役者さんのよう。最後はまた宣教師に戻り、本当に大忙しです。ただ最後に五右衛門と親子の再会を果たすシーンは違和感満載でしたけど・・・。だって、翼くんの息子が愛之助さんって!しかもあの五右衛門頭で、小顔の翼くんと並ぶと遠近感が不思議すぎ。でも五右衛門のフラメンコを踊るシーンも良かったなぁ。まだお伝えできていないところもたくさんありますが本当に面白かったです。
今回舞台上には女性の方も出演されていました。音楽もバイオリンが使われたりして歌舞伎と言ってしまうとまた違う気がします。五回目の再演だそうで、これまでは客席の上を宙づりで飛んだり客席を使っての演出など縦横無尽の楽しさがあったそうですが全てコロナでできなくなりました。その代わり舞台上での様々な演出でも十分に迫力があり、また次回、再演六回目もぜひして欲しいなと思いました。
町中も着物姿の方をよく見かけるようになりました。芸術の秋、行楽の秋ということで着物を着てのお出かけやイベントも増えているのではないでしょうか。
着物を着てお出かけされたらぜひ「きもの披露空間」へご参加くださいね!