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続・小紋屋高田勝さん 栗山工房さんへ社員研修

2016年11月7日


みなさま、こんにちは!

早速前回の続きと参ります。高田勝さんを出発して次は栗山工房さんへ向かいます。高田勝さんからみんなにお土産を頂きました。高田勝さんの小紋でできた着物型の小さい色紙です。わ~!可愛い~!と歓声が上がります。どうもありがとうございました。みんなで目をつぶって選んだ色紙は不思議とそれぞれの雰囲気でした。こちらは中西店長、前岡さん、岩橋さん、私が頂いた色紙です。どれが誰のものかわかりますでしょうか。

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水を求めて室町から少し離れた場所に工房を構えた栗山工房さんを訪ねます。栗山工房さんは初代栗山吉三郎さんが沖縄の紅型の美しさに魅せられ考案した和染紅型です。もともと沖縄の紅型は琉球王朝時代の衣装でしたので着物のように帯を締めて着る衣装ではなく、顔料を用いて染められていたため、着物にして帯を締めると顔料がぽろぽろと落ちてしまい着用できなかったそうです。そこで栗山氏は色々と開発を重ね、今の和染紅型という技法を生み出しました。そして、今の沖縄の紅型もこの栗山氏の考案した技法の影響も受け、伝統を守りながらも今の沖縄の紅型に発展させました。今でも顔料を使いますがぽろぽろと落ちることはありません。それぞれが影響しあって、それぞれの美しさへ発展していった歴史を感じながら作品を見るととても重みを感じます。

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工房では二班に分かれて見学しました。私の班は高田勝さんの社員さんの栗山さんが説明してくださいました。栗山工房の方ではないのに栗山さんなのだそうです。面白いです。

入ってすぐに作業工程の見本がはってありました。京友禅は全ての工程を分業で行うのが主ですが、栗山さんは染色した後の「蒸し」の工程以外、型紙を作り、糊置きをし、染の作業、糊落としと、全ての工程をこの工房で手作業で行われています。

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こちらは型紙です。この型を置いて糊置きをし色を挿していきます。糊を置いた場所が染まらないところになります。なので型紙のある場所に色を挿していくのですね。こちらが栗山さんです。

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糊置きをされるところです。手際よく刷毛でもち米で作られた糊を塗っていきます。これは帯になるそうです。上に反物を張った板がかけられるようになっています。

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こちらは糊を乾かしているところです。平行に干さないと糊が流れてムラになります。季節によって乾燥させる時間を調節します。

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外に出ると彩色をした後の糊落としをする水場がありました。横に川がありその水をくみ上げているそうです。ばしゃばしゃっと反物を振るとぽろぽろと青い糊が落ちていきます。

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そして色挿しをされている方々です。工房にいらっしゃる職人さんに意外とお若い方が多いのも栗山さんの特徴だそうです。若い方の育成にも力を入れてらっしゃって、年齢に関係なくどの方もしっかりとした技術を持っておられるとお聞きしました。

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栗山工房の三代目を継がれるという西田裕子さんも色差しの作業をされていました。

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職人でいらしたお父様が栗山吉三郎さんの後を継ぎ二代目をされているそうです。そしてその後を継いでいかれる西田さんのお姿は凛として力強さを感じます。栗山工房さんのデザインはお柄も色使いも大胆でありながら不思議と温かみのある柔らかさを感じられる独特な作品で魅力的です。一つの工房でみんなで全て手作業で作品を作り上げているという環境が作品から感じられるのでしょうか。初代の時からのデザインだけではなく、今は西田さんも新しいデザインを製作されているそうです。この日は色々な工程を間近で見学させていただきまして本当にありがとうございました。

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一日かけての研修はとても良い体験になりました。私たちが毎日携わっている着物や帯にはあらゆる伝統技術が詰まっています。今回は染の技術を中心に研修させていただきました。この伝統技術を守り継承し、また発展させていくためにも呉服専門店の私たちにできることは、幅広いお客様に作品を知ってもらい、お買い求めいただき愛用していただくこと。そうすることで職人さん方は作品を作り出すことができ技術の継承をすることができると思っています。製作の現場を見せて頂いた感動をお客さまにお伝えできるようしっかりと復習して知識を深めてお仕事に励んでいきたいと思っています。

高田勝さん、栗山工房さん、みつわ商事さん、ご協力頂きお世話になりまして本当にありがとうございました。

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