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初めての歌舞伎 7月大歌舞伎

2017年7月29日


みなさま、こんにちは!

蒸し蒸しととても蒸し暑い日が続いています。大暑も過ぎ、最も暑い時期となっております。花火大会や夏祭りが目白押しですが、本日はきもの館でも夏祭りを開催いたします。初めての試みなのでどんな風になるのかな。またご報告しますね。

さて、今回は「観劇編」です。観劇編といってもいつものアレではございません。なんと、とうとうワタクシ、歌舞伎デビューをいたしました!!

歌舞伎を観たことがない私を、いつもお世話になっております方がご親切にも連れて行って下さるとのことで、緊張しつつ期待感いっぱいで行ってまいりました。

大阪は松竹座での7月大歌舞伎です。今回は松竹座新築開場20周年記念なのだそうです。

 

若いころからあまりミナミには来なかったのでうろ覚えですが、松竹座って綺麗だなと思ったら改築していたんですね。づぼらやの前に中座があったように思いますがもう無いのですね。かに道楽はありました。若いころ、社長がここのかに道楽で初めてかにのお刺身を食べさせてくれました。今はエビかにアレルギーになってしまったのでもうここを訪れることはないでしょう。

道頓堀には昔から大衆芸能のお芝居や歌舞伎をするところがあって、そこに見に来るお客様目当てに食べ物屋さんができてという感じで繁華街が出来上がったとどこかで聞いたことがあります。そんなに市民から親しみのあった歌舞伎も、なんだか今では敷居が高いように思うのは私だけでしょうか。昔は吉本新喜劇ぐらい気軽な感じだったのでしょうか。そうそう先日、吉本新喜劇デビューも致しました。めっちゃ面白かったです。

初めての歌舞伎ですから、暑いですが着物で行きたい!という私の希望にお付き合いいただいてご一緒した方も着物で参上して下さいました。酷暑の時期にもかかわらず、思っていたより着物の方が多かったです。私は黒地の絽の小紋に夏塩瀬の名古屋帯、そして薄羽織を着て行きました。白っぽい着物に黒の薄羽織の方をお見かけして、黒地が透けるととっても涼し気で素敵と思いました。私は衿元をもう少し緩めに着付けた方が涼しげだったかな。

歌舞伎は昼の部と夜の部と一日上演していますがどちらかだけ見ることが多いのだそうで、私たちは夜の部へ行ってまいりました。演目は「再春菘種蒔(またくるはるすずなのたねまき)舌出三番叟」「盟三五大切(かみかけてさんごたいせつ)」です。ちょっと予習してから観劇しようと思っていましたが、それもままならないまま当日を迎えてしまいました。すると、入場するや否や、ご一緒した方が素早くイヤホンガイドを手配して下さいました。その上番付(パンフレットではなく番付というのですね)までまたたくまに購入して下さって感激。

このイヤホンガイドは本当に優れモノです!!初心者の方は絶対おすすめです。至れり尽くせりの解説で、たとえば三番叟は中村鴈治郎さんと壱太郎さんの親子共演だということや、衣装や振付の見どころ、謡の歌詞も言ってくれたり、こちらが申し訳なくなるほど色々と教えてくれます。三五大切の方も何番目に出てきたのは誰だとか、今のところは後の伏線になるので覚えていて下さいだとかほんと面白い!ただ、役者さんのせりふ回しやじっくり自分のテンポで観て感じたい歌舞伎に慣れ親しんだ方には邪魔かもしれません。

三五大切の方は狂言で四世鶴屋南北の作だそうで、南北の作品は死人や殺人、残酷な場面や様々な悪が表現されているのが特徴なのだそうです。最初は少しコミカルな軽い感じで始まったので喜劇なのかと気楽に見ていたら最後はかなりの残酷ぶりで悲惨な結末でびっくり・・・。これが南北なのだそうでこういうことも観劇を重ねるとわかっていくのだろうなと楽しみになりました。主役の源五兵衛は片岡仁左衛門、女形の小万に中村時蔵、その夫に市川染五郎、源五兵衛の若党に尾上松也という聞いたことのある有名人ばかり。片岡仁左衛門さんは年齢を聞いてびっくり!めちゃくちゃかっこいいですねー!染五郎さんも男前で「テレビで見るまんまだー」と思いました。今回一番好きだなと思ったのは尾上松也さんです。お芝居上手だったな。また観たいなと思いました。

歌舞伎が普通にお芝居なのだと、今回連れてきて頂いてとっても良くわかりました。他を観ていないので何とも言えませんが、こういった世話物というか人情もののお芝居って面白いですものね。そして、役者さんによって演じ方も色々でしょうから回を重ねて観たいなと思いました。

幕間の休憩には観劇前に予約をしておくとすぐに食事ができるように用意してもらえます。美味しかったです。

 

ご一緒した方はもう長く歌舞伎を楽しんでらっしゃって、私の質問攻めにも嫌なお顔をせず答えてくださいました。ぎゅっと凝縮して充実した時間でした。また一つ、私の楽しみが増えてしまいました。そしてこの「観劇編」に歌舞伎観劇のレポートができたことも嬉しく思います。何から何までお世話になりましてありがとうございました。またどうぞよろしくお願い致します。

 

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