2020年10月1日
みなさま、こんにちは!
気持ちのいい季節になって参りました。今日は十五夜だそうです。お天気ですし綺麗なお月様が見られそうですね。お月見は十五夜、十三夜(今年は10月29日)、十日夜(同じく11月24日)とあるそうで、三夜とも晴れると良いことがあるのだそうです。
さて、この爽やかな気候の中、久しぶりに着物でお出かけをしてまいりました。いつもお世話になっておりますご婦人にお誘いいただきまして、篆刻の展覧会へ行って参りました。書道も興味がありますが篆刻の展覧会なんて初めてです。また色々妄想しながら聞きたいことだらけの気持ちで会場へ。入ると本当にずらりとハンコの押された和紙が額に入れられ展示してあります。ちょっと興奮。
書の方もたくさん展示してあり、絵、書、篆刻を組み合わせた作品、デザイン化された篆刻も。お誘いいただいたご婦人に一つ一つ教えていただきながら書の世界を堪能させていただきました。
ご婦人はとくさ縮緬の単衣に千地先生の蓮糸の帯を合わせて素敵な装いです。帯留めも輝いています。
私は何を着て行けばふさわしいのかわからなかったので単衣の訪問着を着て行きました。帯は佐賀錦で薄羽織を羽織っていきました。
こちらはご婦人の師匠でいらっしゃる真鍋井蛙先生です。この展覧会は先生のお弟子さん方による作品で構成されていて、毎年開催されるそうです。後ろにかけてあります水墨画は先生の作品です。
第23回目の今年のテーマは「吉」です。
篆刻は篆書を石に彫って印章にします。篆書の文字は古代の甲骨文字から金文を経て、中国の戦国時代に発達し整理され出来上がりましたが、またその後、変化し隷書へと移っていきます。文字としては篆書が古代文字の最後なのだそうです。形が均一で同じ太さで書かれる篆書は絵のようでとても可愛く感じます。その文字を石に彫るので書と彫刻が融合した芸術なのです。書くだけでも大変そうなのにまたそれを石に彫るなんて、根気がいるのだろうなぁ。
ご婦人は篆刻の他にも千字文に様々な篆刻を押した巻物の大作も出品されていました。この篆刻が装飾になってセンスの見せ所となっています。
とても長くて台に全てを広げられないほどです!
「吉」が入った言葉の篆刻がたくさん展示してあります。印そのものがデザインされていたり、篆刻が押されて一枚の絵となっているものなどアイデアいっぱいです。凄いなぁ。
書の展覧会というと正統な作品ばかりかと思いきや、柔軟な感性を感じられる作品も多くお若い方や中学生の作品にも心をつかまれました。すごく楽しい!
字の下手な私ですが、実は少しだけ書を習っていたことがあり本当に楽しく見せて頂きました。彫刻刀を持つのは難しそうだけど、筆と墨を使って何か書きたいなぁとドキドキしてきました。篆書とか書いてみたい。でも均一に書くのは大変そう。水墨画もいいな・・・といつものように妄想が膨らみます。篆書辞典というのがあるそうで、文字を解読していくのも面白そう。
美術展や展覧会に行くということもとても久しぶりで、芸術の秋のスタートにふさわしいところへお誘いいただきとても豊かな時間を過ごせました。本当にありがとうございました。